神対応のタクシー運転手

まだ、私が若かりし20代の頃の出来事っです。
仕事の楽しさを知り、任せてもらえるようになったのは嬉しかったのですが、仕事の裁量が多く、夜中まで残業する日々でした。
久しぶりに早く仕事が終わり、睡眠不足だった私は、『お先に失礼しま〜す』と退社しようと思いきや、私の前に先輩数人が、立っていました。
『Aちゃん(私の名前)、今日は仕事も一段落したし、一杯飲みに行きますか〜』
と腕を掴まれ、気付いたらネオン街へ。
睡魔と戦いながら一次会、二次会まで付き合い、とうとうギブアップとなり、道沿いのタクシーを拾い、自宅まで40分ほど走ってもらいました。
睡眠不足が祟ったのか、急に気分が悪くなり、『運転手さん、すみません、そこで止めてもらっていいですか?』と伝え、『お客さん、大丈夫ですか?ここで待ちますから、ゆっくりでいいですよ』と気遣ってくれました。
道路脇に草むらがありそこで思いっきりもどしてしまいました。
気分が良くなったかと思えば、また悪くなり、その後も2回停車してもらい、胃の中は空っぽ状態で、口の中が乾き始めました。
脱水状態に気づいた運転手さんは、コンビニにより、『ここで少しお待ちいただけますか』と言い残し、お水を買ってきてくれたのです。
運転手さんの優しさに感動した私は、泣きながらお礼の言葉を伝えました。
自宅に到着して、水代と代金を支払いしようとすると、『水代はいりませんよ、何度か停車した時もメータ、止めてるから走った分だけで良いです。あっ、それからお客さん、お仕事、あんまり頑張りすぎないで、自分を大事にしてくださいよ。』とまたまた、神対応。号泣した私に笑顔でしなやかに対応してくれたタクシー運転手さん、本当にお世話になりました。